アルコールと「がん」の関係
多くのアルコールを習慣的に飲んでいる方に、がんの発生が多いことがわかっています。そして、飲む量が多いほどそのリスクが高くなっていきます。
アルコール飲料に含まれるエタノールが体内で代謝される途中でアセトアルデヒドになります。アセトアルデヒドは、発がん性物質であることがわかっています。アセトアルデヒドは体を作る細胞のDNAやタンパク質にダメージを与えます。
また、アセトアルデヒド以外の物質もアルコールによる「がん」発生に関与していることも報告されています。
【がんとは?】
正常の細胞の遺伝子が傷ついた結果、増殖が制御できなくなった細胞の集まりを「がん(悪性腫瘍)」と言います。良性腫瘍との違いは、「がん」は周囲や離れた組織に広がっていき、そこでも増殖を続ける点です。
アルコールとの関連がわかっている7つの「がん」
アルコールはの7つの異なるがんの原因となることがわかっています。
- 頭頸部がん(口腔、咽頭、喉頭)
- 食道がん
- 肝臓がん
- 乳がん
- 大腸癌がん
- 頭頸部がん(口腔、咽頭、喉頭)
大量の飲酒習慣があると、口腔がん、咽頭がん、喉頭がんのリスクがあがります。さらに喫煙習慣があるとこのリスクはさらに高くなります。
- 食道がん
アルコール習慣があると食道がん発生のリスクが上がります。特に大量の飲酒をしていると、よりリスクは上がります。
- 肝臓がん
大量の飲酒習慣があると、肝臓にがんができるリスクがあがります。肝細胞癌と肝内胆管癌があります。
- 乳がん
アルコール習慣があると乳がん発生のリスクが上がります。特に大量の飲酒をしていると、よりリスクは上がります。
- 大腸がん
大量の飲酒習慣があると、大腸がんのリスクがあがります。
アルコールによる「がん」のリスクを減らすには?
アルコール習慣があると必ず「がん」ができるわけではありませんが、これまでの研究からアルコールの摂取量が多いほどリスクがあがります。
アルコール摂取を減らす、できればやめることが「がん」のリスクを低下させます。
禁煙も大事
喫煙習慣があると、アルコールによるがん発生リスクがさらに上昇します。将来のことを考えて、禁煙にもチャレンジしましょう。
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