上室期外収縮について

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上室期外収縮とは

上室期外収縮

単発の「局所型」が心房や房室結節の近くで発生

心房または房室結節の近くから、電気信号が発生された状態です。

上室期外収縮の症状

脈が飛んだり、抜けたりする症状(動悸)を自覚することがあります。症状がないことが多いです。

上室期外収縮の心電図

上室期外収縮の心電図
  • はずれたタイミングで幅の広くないQRS波形
  • QRS波形の前にP波が見えたり見えなかったり

上室期外収縮の原因は?

何らかの問題が潜在しており、その結果として不整脈が出ている場合があります。原因としては以下のようのものがあります。

心臓に起因するもの
  • 心臓に器質的な問題がある場合(冠動脈疾患、弁膜症、心不全や先天性心疾患など)
心臓以外のもの
  • 甲状腺機能が亢進した時
  • 肺疾患がある時(酸素の低下や交感神経の緊張など)
  • 精神的、身体的ストレスや疲労
  • 飲酒
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 加齢

上室期外収縮の治療は?

上室期外収縮が多い方は、将来的に心房細動に移行する可能性があります。定期的に心電図をとるようにしましょう。

症状がある場合

  1. 動悸症状がある場合は、原因の検索と対応を第一に行います。
  2. それでも改善がないようなら、抗不整脈薬による治療を考慮します。抗不整脈薬は、副作用に注意して使用します。

症状がない場合

上室期外収縮は自覚症状がない場合は、無治療で経過を見ることができます。

不整脈の発生の引き金となる誘因を取り除こう!

何らかの問題がある結果として、上室期外収縮が出ている可能性があります。他の病気が出てこないように、あてはまる原因がある場合はそれに対する対応を考えます。

バランス良い食事

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が少なく、果物、野菜、全粒穀物が豊富な食事を心がけましょう。発酵食品も良いかもしれません。

適度な運動と健康的な体重を維持

息が上らない程度の持続的な運動(有酸素運動)を可能であれば、30分間行うことを目標にしましょう。

肥満は多くの心臓病や生活習慣病のリスクを高めます。

血圧やコレステロールのコントロール

高血圧や高コレステロール値は、心臓病のリスクを上げます。心臓の負担を取るためにもライフスタイルの見直しに努めましょう。

ストレスのコントロール

精神的および身体的ストレスは、不整脈を増やし心臓に悪い影響を与えます。不必要なストレスを避けるように心がけましょう。

瞑想やヨガなども効果があるでしょう。

アルコールを制限

アルコールと不整脈は強く関係しています。不整脈を持っている方は、アルコールはできるだけ摂取しないほうが良いとされています。

禁煙

喫煙習慣も心臓への負担を増やし、不整脈に影響します。禁煙を強く勧めます。

近くの禁煙外来をしているクリニックに相談してもよいでしょう。

睡眠時無呼吸症候群の評価を

睡眠時無呼吸症候群は不整脈の原因となります。さらに不整脈以外にも、多くの病気の原因になります。

いびきや睡眠中の無呼吸が指摘されたことがあれば、一度は必ず検査を受けましょう。重症度に応じてCPAP治療などを行います。きちんと治療をしないと予後が悪いこともわかっています。

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