家族性高コレステロール血症(FH)について

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家族性高コレステロール血症(FH)とは

家族性高コレステロール血症(FH;Familial hypercholesteroremia)は、LDLコレステロールが高く若い時から動脈硬化が進む遺伝性疾患です。20代から30代で心筋梗塞を発症することがあります。

FH の三徴:高LDLコレステロール血症,早発性冠動脈硬化症,皮膚と腱の黄色腫

【FHの分類】

  • ホモ接合体:両親から譲り受けた遺伝子のどちらも変異がある。コレステロールのコントロールが非常に難しい。指定難病。
  • ヘテロ接合体:片方の親からのみ変異した遺伝子を譲り受けた場合。

FHを疑う

以下のような場合はFHがあるかもしれません。

  • LDLコレステロールが 180mg/dL以上(未治療で)
  • 皮膚黄色腫がある:手の甲、膝、瞼などにできた黄色っぽい隆起(コレステロールの沈着)
  • アキレス腱の幅が太い
  • 近い家族がLDLコレステロールが高くて治療を受けている
  • 近い家族で若くして狭心症や心筋梗塞になった方がいる。

FHの診断

  • LDLコレステロールが高い
  • 家族のLDLコレステロール治療歴・冠動脈疾患歴
  • アキレス腱の厚さ
  • 遺伝学的検査

FHの治療

FHの治療は後に示すような治療(ライフスタイルの改善と薬物治療)を厳重に行う必要があります。

スタチンだけではLDLコレステロールが下がらない場合は、PCSK9阻害薬が使用されます。

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